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シヴァ神の聖地、火の元素を祀る アルナーチャラ

2016-10-21 Fri : 聖地巡礼
南インドの聖地、アルナーチャラ

タミルナードゥ州、チェンナイから車で3-4時間。
アルナーチャラという聖地がある。
ティルヴァンナーマライという小さな町だ。

南インドに五大元素を祀る寺院が5つあるが、その中の、火・アグニを祀る寺院がここにある。
アルナーチャラ山から見下ろしたアルナーチャラ寺院

そして、ご神体であるアルナーチャラ山は、シヴァ神の現れそのものといわれている。
単独の山で、約691m。東側は崖だが、神聖な場所とされ、
西側には森が広がり、洞窟や隠棲所がいくつもある。

聖者ラマナ・マハルシが生涯過ごした場所でもあり、ラマナ・マハルシのアシュラムもある。

この町に巡礼に来た巡礼者は、シヴァ神の現れである聖なるアルナーチャラ山を想い、静かに山の周りを回る。(ギリ・バラムという)

インドには、次のような言い伝えがある。
"By seeing Chidambaram, by being born in Tiruvarur, by dying in Kasi, or by merely thinking of Arunachala, one will surely attain Liberation."

訳 「チダムバラムを見ることにより、ティルヴァルールに生まれることにより、カーシー(ヴァラナシ)で死ぬことにより、あるいは、
ただアルナーチャラを想うことにより、人は必ず解脱を達成するだろう。」

解脱。すなわち輪廻のサイクルから解放されることは、ヒンズー教徒のすべてにとって、人生の目的であり、悲願であるから。


東のインドラ神の方角からスタートする。
それぞれ8つの方位にリンガムが祀られているので、その寺院をお参りしながら、裸足で歩く。
インドでは、8つの方位を司る神様がそれぞれいらっしゃるので、それに従っている。

東に、インドラ・リンガム。(インドラ神、神々の王)
東南に、アグニ・リンガム。(火神)
南に、ヤマ・リンガム。(死神)
南西に、ニルティ・リンガム。(ラクシャ、魔神)
西に、ヴァルナ・リンガム。(ヴァルナ神、海の神、水神)
北西に、ヴァーユ・リンガム。(風神)
北に、クベーラ・リンガム。(財宝神)
東北に、イーシャ・リンガム。(シヴァ神の古い呼び名)

1周は、およそ14km。
満月の時、ギリバラムを行うことは、大変吉兆だといわれる。
満月の日には、山頂で大量のギーが神に捧げられ、ドラム缶で燃やされる。

一年の内で最も吉兆な満月は、10月または11月(カールティク月)の満月で、
この日に山頂で燃やされる火は、マハー・ディーパムと呼ばれる。
約2トンのギーが燃やされるそうだ。


♪アルナーチャラ・シヴァ、アルナーチャラ・シヴァ♪
♪アルナーチャラ・シヴァ、アルナーチャラ・シヴァ♪


「アルナーチャラの大地のエネルギーを、足からも取り入れよ。」

ウチなる神が、そのようにおっしゃるので、自分も裸足でギリバラムを行うことにした。

2015年11月23日、月曜日。
月曜日は、吉兆なシヴァ神の日だ。
この日は雨が降っていたが、火の大地は、温かかった。
11月なのに、裸足で歩いていても、ちっとも冷たく感じなかった。
不思議だった。

翌日、24日はアルナーチャラ山頂へ登った。
麓を8:30にスタートし、9:45に着いた。(約1:45)

山頂には、火の番人をしている修行者やスワミ、インド軍人の巡礼者などがいた。

大きなオレンジ色の、ギーを燃やすドラム缶もあった。
ギーを燃やすドラム缶

大岩がゴロゴロしている山頂で、この岩がリンガムだと教えてもらった。
アルナーチャラ山頂のリンガム岩


その近くで瞑想をしたいというと、落ちる心配のない岩を指して、「ここでするといい。」と一人の修行者が教えてくれた。
あっという間に、1時間ほどたっていた。
密度の濃い時間というか、満ち充ちとしたサイレンス…。
中心の宙神…。

サイレンスから戻り、ゆっくり立ち上がると、先ほどの修行者が、すぐ近くにある自分のアシュラムにちょっと寄りなさいという。
あとを付いていくと、質素なアシュラムに、兄弟弟子たちが3人いて、お茶をご馳走してくれた。
お礼に、行動食として持っていたバナナを全部プレゼントした。

彼のグルは、Sri Ayya Narayana Guru Swami ji といい、何年も飲まず食わずで瞑想し続けた、偉大な方だそうだ。

下山すると、お寺の周りでは、プラサード(神様に捧げたお下がり)の食べ物を配っていたので、それを美味しく頂いた。

翌日11月25日は、満月。マハー・ディーパムの日。
町中、人でごった返していた。
宿が取れなかった人たちは、お寺入り口付近の空き地に雑魚寝していた。
毎年、このフェスティバルには300万人もの人が集まるというから、すごい。

人混みを避け、この日は、アルナーチャラ山へ登る途中にある、
ラマナ・マハルシが修行していた洞窟のある、スカンダ・アシュラムへ行くことにした。
穏やかで調和的な波動の、ステキな場であった。
スカンダ・アシュラム(ラマナ・マハルシの洞窟)


洞窟の中は静かで、数人が瞑想していた。
自分も場所を見つけて、石の上に座った。
8:30amだった。

2時間位たった頃だろうか。
「om namah shivaya, om namah shivaya ~」、と数回、誰かがマントラを唱える声がきこえた。
パーフェクトなチャンティングだった。

一体誰が?、と目を開いて辺りを見たが、唱えているような人はいなかった。

不思議な体験だった。
12:30にサイレンスから戻り、声がした方向を確認してみたら、ラマナ・マハルシが生前座っていたソファが置いてあり、写真が飾られていた…。


夜に、山頂で点火されたマハー・ディーパム。
下からも、よく見えた。
巡礼者たちは、それぞれの宿の屋上に上がって、お祈りをあげたりしながら、それを見ていた。

自分も、宿の屋上でディーパム(火)を捧げてプージャを行った。
ちょうど、満月のムーンライズも見ることができた、幸運な日だった。

マハー・ディーパムの日の満月


この日に、ここへ来るように導いてくださった、シヴァ神にひれ伏します。

地球が元気を取り戻し、甦りますように。
一人一人の心が、愛と平安で満たされますように。
om namah shivaya, om namah shivaya, om namah shivaya
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アルナーチャラ好きです

アルナーチャラがとても好きで、今まで、3回程登りました。
いつも、お参りする時には不思議な事が起こります。
すぐにでも行きたいのですが、仕事などがあり、最近は行けてません。こうして、アルナーチャラの懐かしい雰囲気が感じられて
とても有難かったです。これからも楽しみにしております。

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